A Study on the Functions of ‘Adjective+nagara’ in a Sentence
Hiromichi Numata · The Korean Journal of Japanese Education · 2023
これまでの複文の従属節に関する研究では、主に動詞が従属節の述語となる場合が研究の対象とされ、形容詞が述語となる場合が取り上げられることはあまりなかった。本稿は複文の従属節を形成する形式のうち「形容詞+ながら」を取り上げ、「形容詞+ながら」が文中でどのような要素として機能しているかによって「形容詞+ながら」をいくつかの類型に分類することを試みたものである。その結果、本稿では「形容詞+ながら」をⅠA~ⅠD類、Ⅱ類、Ⅲ類、Ⅳ類の7つの類型に分類した。Ⅰ類の「形容詞+ながら」は複文の従属節の述部として機能するものである。このうちⅠA類の「形容詞+ながら」の文は前件と後件で別の主語をとるのに対し、ⅠB類の「形容詞+ながら」の文は前件と後件で共通の主語をとる。ⅠC類の「形容詞+ながら」は後件とともに連体修飾節を形成し、ⅠD類の「形容詞+ながら」の文はⅠB類とⅠC類の特徴を合わせもつ。一方、Ⅰ類以外の「形容詞+ながら」は複文の従属節を形成するとはみなせないもので、Ⅱ類の「形容詞+ながら」は後続する名詞(句)にかかる要素として機能し、Ⅲ類は主に動詞(句)述語にかかる要素として機能する。また、Ⅳ類の「形容詞+ながら」は独立語として機能するものである。