Removing Method of Rosette Pattern on Scanned Color Image
Takahisa TOYODA, Kengo WATANABE, Shinichiro MIYAOKA · The Journal of the Society for Art and Science · 2011
画像を印刷するとき,プリンタは画像を網点と呼ばれる小さな点の集合に変換して画像の濃淡を表現する. カラー画像を印刷するときは,網点を画像のCMY表色の各成分に対して生成し,それぞれを重ね合わせることでカラー画像を表現する. このとき,重ね合わせの角度を変化させて各々の成分の網点同士が重ならないようにする.その結果,網点が亀甲状のパターンを構成する. これをロゼットパターンと呼ぶ.これは人の目の錯覚を利用し,少ない階調数で濃淡を表現する手法であるが, 印刷物をスキャニングしたときロゼットパターンがアーティファクトとして目立つという弊害を生む. 本稿では,スキャニングした印刷物の画像を対象に,ロゼットパターンを除去することを目的とする. ロゼットパターンを含む画像は CMY 成分へ分解をすると,各成分に周期性と方向性をもつドットのパターンがある. この周期と方向を周波数領域でラドン変換によって推定した. 推定した周期と角度の情報を元に,それに対応した成分を周波数領域で 0 に置き換えることにより,ロゼットパターンが除去できることを確認した.