Installing CombisorterTM into Paperboard Product Line and Its Operating Experience
Kenji Ota · JAPAN TAPPI JOURNAL · 2015
近年の古紙回収量の増加に伴う古紙への混入異物の増加,またUV印刷に代表される印刷技術の発達による古紙離解性の悪化により,年々古紙原料の品質が悪化しており,次第に品質と歩留の両立が困難な状況となってきている。そこで品質対策の一環として各精選スクリーンバスケットのスリット狭小化を進めて品質維持を図っていたが,そのリジェクト原料を処理するための従来型テールスクリーン処理では,除塵効率が悪く年々歩留悪化が顕著となってきている。そのような背景の中,段原紙マシンの粗選テール系スクリーンにリジェクトソータ2台並列運転していることに着目し,株式会社IHIフォイトペーパーテクノロジー社製コンビソータTMに置き換えることで原料品質と歩留の改善を行い,なおかつ省エネを図るなど課題に取り組んだ。3か月の調整運転の中,設備的な改善(コンビソータ重質異物ブロー制御,過負荷異常制御,粕排出口詰り対策),操業面の対応(抄造銘柄別の操業対応,粗選スクリーン目孔変更)など取り組んだ結果,導入前と比較して粕削減率がライナー・中芯原紙共に約60%に減少することができ,原料歩留向上(粕量削減)が可能となった。品質面においても前段の粗選スクリーン目孔の狭小化などにより粘着物量が約7.1%削減できた。またライナー原紙抄造において,リジェクトソータ2台停機等で動力負荷も半減した。