Do the effects of Tapping Touch depend on the mental imagery recalled during its implementation?

Shin-ichi Oura, Yoshikazu Fukui · The Proceedings of the Annual Convention of the Japanese Psychological Association · 2020

タッピングタッチ(TT)は,心理・身体・社会的効果が謳われているケアの一技法である。TT中に,懐かしい記憶を思い出したり,イメージが湧いたりする者もいることが経験的に知られている(中川,2004)が,こうした現象の有無によるTTの効果の違いは未検討であった。そこで本研究では,大学生75名を対象に,TT中のイメージ想起の有無がTT前後の肯定的・否定的気分,身体に対する肯定的感覚,被受容感・被拒絶感,セルフ・コンパッションの変化に及ぼす影響について検討した。なお,イメージ有群は37名であり,ほとんどが肯定的内容であった。各尺度得点について,イメージ想起の有無を独立変数,TT前後の変化量を従属変数,TT実施前の得点を共変量とした共分散分析を実施した結果,身体に対する肯定的感覚は,イメージ有群でのみ有意に増加したのに対して,他の変数については有意な主効果は見られなかった。TT中に想起されるイメージは,身体感覚をより肯定的にする可能性が示唆された一方で,TTの心理・社会的効果とは無関係であることが分かった。以上から,TTの効果に対するイメージ想起の影響は限定的であることが分かった。

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