Progress in hardware for computer simulations

Satoshi Watanabe, Yingwen Song · Journal of Japan Institute of Light Metals · 2005

この進歩を支えるものとして,シミュレーションの方法論 だけでなく計算機のハードウェアの進歩も大きな比重を占め ていることは疑う余地がない。たとえば,今から 20 年程前 に東京大学の大型計算機センターにスーパーコンピュータが はじめて導入されたとき,それまでの汎用大型コンピュータ に比べて計算速度が格段に速いことに当時大学院生だった私 は興奮したが,このスーパーコンピュータの理論最大性能 800 Mflops(1 Mflops は 1 秒間に浮動小数点演算を百万回実行 できることを示す)と主記憶容量 256 MB は,現在私の机の 上にある Pentium 4 搭載のパソコンにも劣っているのである。 また,2004 年秋まで世界最速であった日本の地球シミュレー タの理論最大性能は 40 Tflops 1) ,現在世界最速である米国の Blue Gene/L の理論最大性能は 92 Tflops であり 2) ,これらは上 記のスーパーコンピュータのそれぞれ 5 万倍,11.5 万倍であ る。この間の計算機の進歩がいかに驚異的であるかがわかる。 本稿ではこのような計算機ハードウェアの進歩と現状を概 観したいが,実は筆者 2

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