Seeking an Ideal Phrase Alignment Method
Yuki Arase · Journal of Natural Language Processing · 2021
がある.チャンクベースの手法と階層的フレーズを用いる手法の利点・欠点は表裏一体 の関係にある.チャンクベースのアラインメントの魅力は句構造に縛られない柔軟性である. 特に多言語間でのフレーズアラインメントにおいては,各言語における句構造が異なることも 珍しくない.チャンクベースの手法はアラインメントが取れる部分フレーズを抽出するため, 句構造によってアラインメントが阻害される心配がない.その反面,抽出されるフレーズに文 法的制約がないため, eating an who is eating the のように応用において有益とは言 い難いフレーズアラインメントが多数抽出されることになる.一方,階層的なフレーズアライ ンメントでは,抽出されるフレーズアラインメントは文法的な句であるため,a girl eating an apple a lady who is eating the apple のようなアラインメントが獲得でき,かつ アラインメントから文法構造を用いて a NP eating NP a NP who is eating NP のよう なルールを容易に抽出できる.また構文構造は様々な応用タスクで利用されるが (e.g., (Socher et al. 2013) や (Tai et al. 2015)),そのようなモデルとも相性が良い.反面,アラインメントが句 構造によって制限されるため,a little girl holding a tabby cat with a long tail と a tabby cat in the arms of a young girl has a long tail のように句構造が異なるフレー ズをアラインメントする際に,柔軟性を維持するための工夫が必要になる(そしてそれは簡単 でない) . † 大阪大学大学院情報科学研究科/産総研人工知能研究センター