The influence of hand postures on spatial attention of peripersonal space

Reiko Enomoto, Seiji YAMAGAMI · The Proceedings of the Annual Convention of the Japanese Psychological Association · 2010

Key words: hand perception, spacial attention, peripersonal space 目 的 Reed, Grubb & Steele(2006) は, 参加者にモニタ上に呈示 されるターゲットのすぐ横に手を置かせた状態で, ターゲッ トの検出を行わせた.その結果, 手の近くに出たターゲットは 手からより離れたターゲットよりも速く検出されることが示 された.この効果は, 我々が手の近くにある対象 (物体) を適 切に処理するためにその周辺空間に注意をより向ける必要が あるためであると考えられる.また, 掌側をターゲットに向 けた場合と手の甲側をターゲットに向けた場合では, 反応パ タンが異なることから, 手の存在自体というよりも, 手の機能 性が注意の配分に影響する可能性がある.掌側は特に物体と の接触面であるため, ターゲットを触る, つかむなどといった 機能により, その近くのターゲットの検出に影響が出ると考 えられる.本研究では, 掌側をターゲットに向けていた場合, 手を握った状態でも, 掌側同様に手の周辺空間への注意の促 進効果が生じるかについて Reed et al(2006) と同様の視覚的 注意パラダイムを用いて検討を行う.方 法 参加者:右利きの学生 16 名 (平均年齢 23.50 歳,SD=2.16)が実験に参加した.装置:実験の制御及び刺激呈示に Apple 社製 Mac mini 及 び 17 インチ CRT モニタを使用した.反応装置として,Button Box を使用した.刺激:刺激は注視点 (2 °), それを左右にはさむ 2 つの長方 形 (2 °) により構成されていた.注視点からそれぞれの長方 形の距離はおよそ 5 °であった.手続き:注視点に続き, その両サイドに 2 つの長方形が呈示 された.その後 1500ms -3000ms の間にどちらか一方の長方 形の縁が黒くなる cue 刺激により注意を誘導した.200msの cue 刺激の呈示後に一方の四角が完全に黒くなったターゲッ ト刺激が呈示された (図 1).課題はターゲットを検出し, キー を押すことであった.実験の際, 参加者の片手をターゲット の 2cm 程度外側に指先が接する状態で, 台の上に肘を置き固 定した.手の状態は, 親指側を上にして掌側をモニタ中央の 方向に向け, 握った状態 (close), あるいは開いた状態 (open) のいずれかであった.回答はその対側の手によって行った.実験条件は,(a) 左手 close-右手で回答,(b) 左手 open-右手で 回答,(c) 右手 close-左手で回答, (d) 右手 open-左手で回答を それぞれブロックとし, 合計 4 ブロック (各 60 試行) を行っ た.cue 刺激とターゲット刺激が同じ位置に出る valid trial は 70%,cue 刺激とターゲット刺激が反対に出る invalid trial は 20%, ターゲット刺激が呈示されない catch trial は 10% の割 合であった.実 験 デ ザ イ ン:手 の 状 態 (close,open) × 手 の サ イ ド (左 手, 右 手) × タ ー ゲット サ イ ド (左, 右) × Cue validity(valid,invalid) の被験者内 4 要因とした.

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