How to Deal with Focal Asymmetric Densities on Mammography Screening Combined with Ultrasonography in Terms of Increased Specificity
Mikinao Oiwa, Tokiko Endo, Takako Matsuyama Morita, Namiko Suda, Yasuyuki Sato, Takako Hayashi, Aya Kato, Hisashi Usami, Yasunori Ota, Shu Ichihara, Suzuko Moritani, Masaki Hasegawa, Akari Iwakoshi · Nihon Nyugan Kenshin Gakkaishi (Journal of Japan Association of Breast Cancer Screening) · 2015
マンモグラフィ(MG)と超音波(US)検査の併用検診における総合判定基準では,局所的非対称性陰影・FAD はUS で正常乳腺と確認できれば要精査としないとされるが,Uの検出力が明らかでない。今回われわれはMG 検診要精査例のFAD の特徴,US の所見や検出力を解析することにより,FAD の総合判定を特異度向上の観点から検討した。対象は2011年度に当院でMG を再撮影したMG 検診要精査445人のうち,所見にFAD が含まれていた138人141例。当院再評価で94例にFAD が確認された。当院FAD に対応する所見がUS で検出できたのは68%であり,このうち約半数の31%が正常乳腺にあたる乳腺の飛び地や局所肥厚であった。US で部位が特定できなかった32%にも経過観察できた限りでは癌は発見されなかった。当院FAD で乳癌と診断されたのは8例(9%)で,6例が浸潤癌,MG 径の中央値は23mm,US 径は22mm,病理腫瘍径は31mm であった。FAD から発見された乳癌は比較的大きな浸潤癌が多く,US では1例がカテゴリー3,残りはすべて4以上と判定されていることから,US での検出はさほど困難ではないと推察された。よって本研究からは,同時併用方式であれば,FAD の推定される部位に病変が特定できない場合にも精査不要にできる可能性が示唆された。すべての当院FAD においてUS 所見を優先した総合判定を行うと,MG 単独判定に比べてFAD 要精査を70%減らすことができる。ただし,背景乳腺によっては検出の難しいタイプの乳癌があり,この取扱いが今後の検討課題である。