Efficacy and Objective Evaluation of Non-echo-planar Diffusion-weighted MRI by the PROPELLER Technique in the Diagnosis of Cholesteatoma
Hiroyuki Yamada, Naoki Oishi, Sho Kanzaki, Kaoru Ogawa · Nippon Jibiinkoka Gakkai Kaiho · 2017
真珠腫の診断において PROPELLER 法による non-EPI 拡散強調 MRI の有用性は複数報告されているが, 陽性所見の判定は主観的で, 判定基準は明確でなく, 信号強度の他覚的な基準の確立が必要である. 今回われわれは真珠腫診断における PROPELLER 法の有用性を示し, また最大信号強度の比較による他覚的評価法について, また比較対象として最適な部位について検討した. 対象は2012年6月から2014年3月までに当院で PROPELLER 法を施行後に手術を行い, 病理診断が確定した35耳で, アーチファクトの影響が少ない小脳白質よりも肉眼的に高信号であれば陽性と判定した. さらに他覚的評価法として関心領域を設定し, 病変と複数部位の最大信号強度を比較した. 小脳, 小脳白質, 側頭葉, 側頭葉白質を比較し, 最も適切な部位を検討した. 感度・陽性的中率はともに85.7%で, 特異度・陰性的中率が42.9%であった. 最小描出病変は長径3.8mmであった. また関心領域の最大信号強度の比較による他覚的評価法においては, 病変が描出されなかった4耳を除く31耳中26耳で術後診断と合致した. また他部位と比べると, 小脳白質が比較対象部位として最も適切であることが示唆された. 本法は肉眼的に判定が困難な病変の評価において有用性を発揮すると考えられ, 臨床的に活用できるツールであることが示された.