Breast Cancer Screening Using Whole Breast Water-path Ultrasound Scanning Alone. A Proposal for Technicians Seeking Improvement in Screening Conditions.
Yukako Nimura, Fumio Sasaki, Sanae Yagi, 民子 宮下, Kazunori Kajiwara, Toru Takeuchi · Nihon Nyugan Kenshin Gakkaishi (Journal of Japan Association of Breast Cancer Screening) · 1996
われわれは, オクトソン方式の超音波画像による乳癌の集検を昭和60年から10年間行ってきた。この検診の初期では, 発見癌が少なく, 高頻度の中間期癌がみられた。このため技師の立場から画質の改善をするために装置の改良, 撮像体位の工夫など高い検診効率をめざす努力が強いられてきた。すなわち画質改善のために, 1) TD数の増加, 2) 乳頭乳輪下のアーチファクトの軽減, 3) ブラインドエリアを軽減する撮影体位の工夫, の3点を実行した。見逃しを避けるため, 4) 病変が描出された症例には問診票に異常所見を付記した。医師に多くの情報を与えるため, 5) 技師による視触知所見を添付, および6) 腫瘤部分のthinsliceによる拡大撮影を加えた。これらの努力によっても発見癌は触知例のみで, 中間期癌の数も減少し得なかった。これは超音波画像のあらわす乳癌のechogenicityのスペクトラムが広いため容易に異常の指摘が困難であると推察される。また, 正常の乳腺組織によってできるechogenicityが乳癌と類似するため数多くのFN例の出現も見られている。このため超音波診断装置MAT-1による集検の対象を, digital radiographyによる検診に徐々に移行させている。また, 近い将来, 検診効率の立場から補助診断手段としてマンモグラフィの導入が確実であるが, 人員が確保できれば, マンモグラフィでは検出し得ない非触知癌を目的としたリアルタイム超音波を採用することも検討していかなくてはならない。