The development of new type oxidative and reductive chromogenic reagents in clinical analysis.

Makoto Mizoguchi, Munetaka Ishiyama, Masanobu Shiga, Kazumi Sasamoto · BUNSEKI KAGAKU · 1996

生体試料中の諸成分の化学分析は,近年,一部を除いて,ほとんどが酵素反応を利用した測定法に変遷した.これらの方法は測定したい生体成分に対し極めて選択的である.酵素的測定法に用いられる酵素はほとんどが酸化酵素(オキシダーゼ)か還元酵素(デヒドロゲナーゼ)で,それぞれ,反応によって生じる過酸化水素,還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH),あるいは還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)を発色法によって検出する.検出には酸化あるいは還元発色試薬が用いられる.酸化発色試薬はこれまでアニリン誘導体であるトリンダー試薬が用いられてきた.又,還元発色試薬にはニトロテトラゾリウムブルー(NTB)などのテトラゾリウム塩が用いられている.これらの試薬に求められる性質は1)発色波長が生体内物質の妨害を受けにくい波長領域にある.2)発色反応が生体サンプルに含まれる干渉物質の影響を受けない.3)溶液状態での長期間の保存に耐える.4)安定な色素を与える.(退色しにくい.)5)水溶性が高い,ことなどである.これまで用いられてきた発色剤は,すべてを満たすものではなく各臨床メーカーにおける試薬溶液調製のノウハウによって改善されてきた.今回,上記の問題点を解決するために,新規化合物を合成し,その特性を評価した.

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