Investigation of Microcalcifications Visualized on Specimen Radiograms.

Kazuo Ishiguri, Hiromitsu Tsuchiya, Shinji Koshizuka, Tadayoshi Ohtsuka, Hideo Tohma, Masafumi Kurozumi, Takashi Yoshida, Ken Takeo, Kimito Suemasu, Yasuhiro Higashi · Nihon Nyugan Kenshin Gakkaishi (Journal of Japan Association of Breast Cancer Screening) · 1998

埼玉県立がんセンターでは, 従来から石灰化像の形状, 集籏性, 総数, 配列などを考慮して良悪性の診断を行ってきた。しかし, 実際には, これらの基準で正確に癌と診断することは困難であり, 診断に苦慮する症例が多くみられた。そのため, われわれは切除標本の軟線撮影像を用い, 当センターにおける従来の判定基準の検証と新たな判定基準の作成を試みた。その結果, 以下の改善方法により判定した場合, 従来法よりも精度が高まると考えられた。1) 石灰化の形状による判定では, 鋳型状の石灰化を認めた場合は悪性, 顆粒状, 砕石状は境界領域とし, その他は形状的には良性石灰化の所見と判定する。2) 石灰化の集籏性, 総数は判定材料とすることは困難である。3) 石灰化の線状配列は悪性で高頻度である。4) 石灰化の濃度と大小不同は, 従来法では判定材料とすることが困難である。今後は, それぞれの平均値と標準偏差などの定量化が必要である。5) 石灰化の分布形状では, 不整形になるに従い悪性の頻度が高くなる。また, 長径・短径比で2以上を示すものも悪性の頻度が高い。6) 石灰化背景乳腺組織の変化では, 背景乳腺組織のX線吸収の増加が明瞭なものは悪性の頻度が高い。そのため, 石灰化巣の分析のみにとらわれず, 石灰化周囲の乳腺組織の変化に注意する必要がある。

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