Hearing-Aid Fit Evaluated by Speech Materials with Different Reverberation Times
Kimio Shiraishi, Megumi Inoue, Kiyoshi Yonemoto, Akihide Imamura · AUDIOLOGY JAPAN · 2005
本研究では、残響下における補聴器装用状態の聞き取りを評価するために, 残響のある環境の室内音響特性 (教室) をインパルスレスポンス法により記録し, この特性を付加した語音素材 (残響時間2s) とその半分の残響時間1sをもつ語音素材および残響時間0sの語音素材を作成した。これらの語音素材を用いて, 健聴者と聴覚障害者に補聴器を片耳に装用させて防音室内で聴取実験を行った。また同時に, 残響のある環境 (教室) での聴取実験を行った。健聴者の単語了解度は, ほとんど残響時間の違いによって影響をうけなかった, しかし, 聴覚障害者では, 残響時間が長い語音素材ほど単語了解度が低下する傾向にあった。また, 残響を付加した語音素材による単語了解度と残響のある環境 (教室) での単語了解度は, ほぼ一致していた。これらのことから, 今回提案した方法によって, 影響のある環境で補聴器を片耳に装用した状態での聞き取りを評価できると考えられた。