Characterization of carbon felt electrodes for rapid coulometry.
Osamu HAMAMOTO, Yukio Nakamura, Shunichi Uchiyama, Toshiyuki Hobo · BUNSEKI KAGAKU · 1991
クーロメトリー用電極として用いるカーボンフェルトを焼成温度及び表面処理法を変えて作製し,そのキャラクタリゼーションを行うとともにそれぞれの電極応答特性を調べた.その結果,酸化アルミニウムを散布して,1350℃で焼成したフェルトが最も電極反応性に優れており,溶存酸素やL-アスコルビン酸の電解がほぼ完結する時間が表面処理をしないフェルトに比べて10分の1程度と短く,より迅速かつ高感度に測定できることが分かった.そして,この表面処理して焼成したフェルトの状態分析をX線回折,ESCA,顕微ラマン分光法,FT-IR及び走査電子顕微鏡などで行った結果,表面が導電性の高い黒鉛質であるのに対し内部はざ(挫)屈強度の高い炭素質であることが分かった.又他の方法で作製したフェルトに比べて比表面積が大きく,かつ親水性を高めるとともにカーボン表面の電子移動抵抗を小さくすると考えられるカルボキシル基などの官能基の量が多いことが明らかになった.以上のことから,酸化アルミニウムを散布して焼成すると1350℃と比較的低温で良好な迅速電解用電極が作製できることが明らかとなった.