A Study on Simplification of the Calculations of the Biting Forces Using Integrated Electromyogram in Complete Denture Wearers.
Teru Kawasaki · Nihon Hotetsu Shika Gakkai Zasshi · 2001
目的: 咀嚼筋筋電図から推定咬合力を算出するシステムにおいて, 患者ならびに術者の負担軽減と測定精度の向上を目的として咬合力算出法の簡易化を試みた.方法: 経過良好な全部床義歯装着者49名を被験者として, すべての被験者を代表する回帰式 (全代表式) と被験者の筋電図積分値別にクラス分けした回帰式 (積分値別代表式) を求め, それぞれ推定咬合力値の誤差を検討した. 次に, 回帰式の係数βに関係する因子を検索するため, 下顎義歯床面積などの諸因子との相関を検討した.結果: 全代表式から算出した推定咬合力値は, 実測値に対し32%の誤差を有した. 積分値別代表式では筋電図積分値の最大値が6.0μV・s未満の被験者で実測値に対し誤差は19%, 6.0μV・s以上の被験者で25%であることが示された. 回帰式の係数βとの相関は, 高い順に下顎臼歯部顎堤の断面積, 筋電図積分値の最大値, 下顎臼歯部顎堤の頬舌的幅径, 下顎義歯床面積, 被験者の年齢, 下顎骨の高さとなった.結論: 積分値別代表式を用いることにより咬合力算出法の簡易化が可能と考えられたが, 回帰式の係数βに関係する因子を考慮して代表式を求めることにより, さらに精度が向上する可能性が示唆された.