Dynamics of Ink Jet Printing
Kenji Suzuki, Takeshi Amari · Journal of the Japan Society of Colour Material · 1997
インクジェット印刷におけるインク滴の形成過程は, プリンタヘッドドライバを用いることによってミクロ画像として観察できる。これにより, インク滴の粒径, 吐出速度等は粘度, 表面張力に影響を受けるということが観察された。粘度, 表面張力等の物性は, ポリエチレングリコール (PEG), イソプロピルアルコール (IPA) を用いて調整し, 粘度の増加と表面張力の低下が, 吐出速度の低下, そしてわずかではあるが粒径の減少をもたらしているということがわかった。これらの現象を, レイノルズ数を用いて解析した。インク滴の真球性は粘度増加に依存して悪くなった。サテライトの発生とインク滴への吸収は特に興味深い現象であったが, インク物性との相関性は明らかにできなかった。印刷適性の観点から, ジェットインクは高レイノルズ数, 高表面張力, 低粘度のものが要求されるということがわかった。