Anaphora Resolution of Sentences and Noun Phrases by Matching Dependency Structures

Takehiko Yoshimi, JIRI JELINEK · Journal of Natural Language Processing · 1997

本稿では, 文とその後方に位置する名詞句との照応を, 複雑な知識や処理機構を用いず, 表層的な情報を用いた簡単な処理によって解析する方法を提案する. 文と名詞句の構文構造を支配従属構造で表現し, それらの構造照合を行ない, 照合がとれた場合, 照応が成立するとみなす. 構造照合に用いる規則は, 文が名詞句に縮約されるときに観察される現象のうち, 主に, 用連助詞から体連助詞への変化, 情報伝達に必須でない語の削除に着目して定義する. このような簡単な処理によって前方照応がどの程度正しく捉えられるかを検証するための実験を, サ変動詞が主要部である文と, そのサ変動詞の語幹が主要部である名詞句の組を対象として行なった. 実験では, 新聞記事から抽出した178組のうち133組 (74.7%) について, 本手法による判定と人間による判定が一致した. また, 構造照合で類似性が最も高いと判断された支配従属構造の組を優先解釈として出力することによって, 入力の時点で一組当たり平均3.4通り存在した曖昧性が1.8通りへ絞り込まれた.

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