Precise Design Retention System for Papermaking
Jiayi Chen, Takashi Saigusa, Yasuhiro Kagawa, Keiji Suruga, Toshihito Uchida · JAPAN TAPPI JOURNAL · 2012
製紙業界では,省エネ,省資源,コストダウンのニーズが高まっている。この状況下,製紙工程の歩留システムにおける共通した課題は,地合を改善しながら,より高いレベルの歩留,特に灰分について高い歩留を達成することである。歩留システムの効果的な運用を図るため,そのマシンに合わせた歩留システムの高精度な設計が必要である。最新の歩留剤重合技術を用いて,幅広い機能性を持たせた各種PAM素材が開発されたが,これらの素材を効果的に組合せることが重要である。本文は,ろ水歩留試験機DFS(ダイナミックフィルトレーションシステム,ミューテック社製),動的濾水性試験機DDA(ダイナミック・ドレネージ・アナライザー,Ab Akribi Kemikonsulter社製),Flocky tester(フロッキーテスター,コーエイ工業株式会社製)を用いて,マシン構造,抄造銘柄などの実機条件に合わせて,歩留システムを高精度設計することにより,以下に列挙された様々な課題解決に貢献出来ることを示唆した。1)コストダウン2)地合を維持・改善しながら,歩留,特に灰分歩留をアップできる3)アニオンの改良により,紙中灰分がZ軸方向に均一に分布し,品質を改善する4)系内清浄化による断紙・紙中欠陥を低減させ,生産性向上に貢献する5)蒸気量低下による省エネ6)流出原料削減,排水負荷低減,CO2排出量削減