Control of Scum Marks Appearing onto Paperboard with Stock Additives
Yuka Miyoshi · JAPAN TAPPI JOURNAL · 2009
近年の古紙利用率及び古紙輸出量の増加に伴って,国内の古紙事情が悪化し,紙・板紙の欠点対策への関心が一段と高まっている。特に板紙は古紙配合率が92%と高く,古紙由来の欠点対策が必要不可欠となっているが,板紙特有の欠点として,乾燥工程や原紙の納入先である段ボール加工会社での加熱処理工程で発生する油染みのような欠点(しみ出し欠点)が問題となっている。しみ出し欠点は,ワックスが含まれる防水段ボールなどが,板紙の中間層原料である段ボール古紙に混入し,離解時にワックスが剥離・微細化した後,調成工程で凝集・粗大化して中間層に抄き込まれ,乾燥工程や加熱処理工程で溶融し外層まで拡がることで発生すると推察している。当社が上市している,非イオン性高分子を主成分とする内添型デポジットコントロール剤「ディタック」は,疎水性・粘着性であるデポジットの表面を,親水性・非粘着性に改質し安定的に分散させる作用があり,特に古紙に由来するスティッキー問題の解決に最適である。本報では,「ディタック」がワックス表面を親水化して安定的に分散させる作用を有しているため,板紙の中間層原料への「ディタック」の内添が,しみ出し欠点対策にも有効であることを紹介する。