Solution for Paper Machine Deposit Oriented Spot Prevention
Tomohiko Nagatsuka · JAPAN TAPPI JOURNAL · 2005
近年, 古紙の高配合が進められていくなかでシリンダーやカンバス汚れが厳しくなり, ワインダーでの継手作業・継手損紙の増加により生産性が著しく低下する問題を抱えるマシンが急増している。この問題に対し, 原料のスクリーニング強化, ピッチコントロール剤の添加, シリンダーのドクタリング強化 (W ドクター化), カンバスの高圧クリーナー設置 (超高圧水洗浄) といったさまざまな対策がとられているが, 原料事情や抄紙条件が悪くなる一方で, これらの対策だけでは限界にきている。そもそも, これらの異物は, 抄紙機に入ってくる湿紙の上では極めて小さなものであり, それ自体は欠点の対象とはならないが, ワイヤー・フェルト・プレスロール・シリンダーやカンバスの表面へと付着し, さらに付着した粘着異物が湿紙表面のピッチや繊維などをピックアップし, ある大きさまで成長すると紙に再付着 (落下) し, カレンダーなどで潰されて欠点となる。これが欠点発生のメカニズムであり, 当社では, 欠点の原因を根本から打ち切るべく, ワイヤーからカレンダーまでの汚れ防止技術を活用した総合的な欠点防止プログラムを提案している。ライナーや白板のマシンにおける適用例では, プレスパートの汚れ防止剤の選定がドライパートの汚れにも大きな影響を及ぼしていること, ドライパートとウェットパートの薬品ならびに薬品散布方法の組み合わせにより少ないコストで欠点数を大幅に減少することができることが分かった。今後は, 抄紙機各パートの汚れと欠点の発生メカニズムを総合的にとらえながら, 効果的な対策を講じてゆく必要がある。